WORKS

2025

KYOTOGRAPHIE京都国際写真祭サテライトプログラム KG+

👀English version follows below the Japanese text.

2025年4月12日(土)〜4月20日(日)、京都大学吉田寮ビリヤード室にて、ケニア・ナイロビのキベラスラムの若者たちの創造性と希望に満ちた日常を切り取った写真展を開催します。

写真が映し出す、創造と希望の力

エシカル・クリエイティブ・コレクティブ「SHIFT80(シフトエイティ)」は、KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭のサテライトプログラム「KG+」に出展し、ケニア・ナイロビのキベラスラムに暮らす若者たちの日常を捉えた写真展を開催いたします。会場は京都大学吉田寮ビリヤード室、会期は2025年4月12日(土)から4月20日(日)まで。

 

本展示「私たちの暮らしにようこそ。さあ、対話しましょう。」では、これまで活動をともにしてきたキベラスラムの若者たちの生活を捉えた作品を展示します。スラムと聞くと「貧困」「絶望」といったイメージを抱きがちですが、実際には驚くほどの創造性とエネルギーが満ちています。彼らは限られた資源の中で廃材を活用し、鮮やかな色彩で住居を装飾し、独自の生活空間を創造しています。その家賃は月数千円であり、展示会場である京都大学吉田寮の寮費と同等ですが、暮らしには大きな違いがあります。

 

キベラスラムは100年以上の歴史の中で、病気や犯罪、強制撤去といった厳しい現実を抱えながらも、独自の倫理観と共同体の力で生き抜いてきました。本展示では、そうした生活の片鱗を写真で紹介するだけでなく、被写体となった若者たちとオンラインで直接対話できる機会を設けています。鑑賞者は、写真から感じた疑問や感想を彼らに伝え、彼ら自身の言葉を通じて新たな視点を得ることができます。

 

ドキュメンタリー写真展を超えた対話の機会に

本展示の最大の特徴は、「写真を“見る”だけでなく、被写体と“話せる”」というユニークな体験ができる点です。 写真を見た後、その被写体本人に「あなたにとって、この部屋はどんな意味を持ちますか?」と聞ける。そんな写真展が、これまであったでしょうか?

また、展示空間の演出も特徴の一つです。京都大学吉田寮の歴史と混沌に満ちた空間に、キベラスラムのリアルな生活風景が浮かび上がることで、まるでスラムの一角に入り込んだような没入感を生み出します。

11年間にわたる現地の活動で培った信頼関係があるからこそ実現した本展示。この展示が遠く離れた人間同士を繋ぎ、新たな気づきをもたらすことを願います。

 

展示概要

展示名:私たちの暮らしにようこそ。さあ、対話しましょう。
Welcome to Our Lives. Let’s Engage in Dialogue.

会期:2025年4月12日(土)〜4月20日(日)
会場:京都大学吉田寮ビリヤード室(京都府京都市左京区吉田近衛町69)
イベント出演予定メンバー:坂田ミギー、ゲスト:早川千晶

展示参加メンバー:坂田ミギー、政近遼、堅田真衣、池谷常平、下村恵太

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開催を記念して4月13日(日)に京大吉田寮の食堂にてオープニングトークイベントを開催します。
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